"タバコは嫌いなの"
そう言う私と一緒にいる時は、いつもタバコを吸わずにいてくれた君。
時々ベランダにそっと出て、こそこそタバコを吸ってる背中、今でも覚えているよ。
私は絶対に灰皿を部屋には置かなかったし、君は外で吸うほうがすきって言ってたから。
あんなに嫌いだったタバコを、今では私が好んでしまうようになった。
私の部屋に今では普通に置いてある灰皿を見て、君はどんな顔をするかな。
怒った顔、悲しい顔、あきれた顔?何も変わらない?
もしかしたらもう、私のこと覚えてないかもしれないものね。
あの時の君の優しさを無碍にして、今日の私は生きている。
煙を吐き出すたび、少しだけ思いだす。
煙が消える前に、もう消える。
たくさんの後悔と酸っぱい気持ち。